◆【資料】「VTuber」表記揺れ小史

*この記事では、以下の表記について主にTwitter上で調査を行い、年表形式でまとめたものである。


「Virtual YouTuber」
「バーチャルユーチューバー」
バーチャルYouTuber
「ヴァーチャルYouTuber」
「ヴァーチャルユーチューバー」
「Virtualユーチューバー」
Vチューバー
VTuber
「ブイチューバー」
「V-tuber」
「VT」
「Vの者」
「ヴイチューバー」
「V者」
「Vのもの」
「ブイTuber」
「ヴイTuber」

 

*なお、厳密な表記揺れには、アルファベットの大文字・小文字の区別があるが、Twitterの仕様上区別していないため、今回は区別せずに必要な場合にのみ補った。
*「V」だけでVTuberを表現する用法もあるが、検索が難しいため、保留としたい。個人的な予想としては「Vの者」という用法が現れる2018年1月あたりかと思われる。また、その他さらに特殊な表記は別記事にてまとめたいと思う。

 


---【2013】---

 

・2013/09/23:Web上での「Virtual YouTuber」の初出。Ami Yamatoに関する記事。
https://nwn.blogs.com/nwn/2013/09/ami-yamato-breaking-bad.html

 

・2013/09/24:Twitterでの「Virtual YouTuber」の初出。上記の記事に反応したもの。
https://twitter.com/Metaverse/status/382263000226217984
*これより前の用例は英語ではなく、VirtualがYouTuberを修飾してないので、ノーカウント。

 

---【2016】---

 

・2016/12/01:キズナアイ最初の動画内の「Vitual YouTuber」発言(動画内での字幕はなく、音声のみ)。
https://youtu.be/NasyGUeNMTs

 

・2016/12/01:「バーチャルユーチューバー」初出(22:03)。
https://twitter.com/quarter_moon/status/804309903103782912
*「Vitual YouTuber」表記よりも若干古い。

 

・2016/12/02:キズナアイを受けての「Vitual YouTuber」初出(08:18)。
https://twitter.com/Zell_Koyomi/status/804464694660513792
*1つ前の用法はハッシュタグを付けているのでノーカウント。この表記の用例は意外と少ない(打ちにくいからか)。

 

・2016/12/03:「バーチャルYouTuber」初出(16:28)。
https://twitter.com/yerrowfrag02/status/804950507458424834
*初期はこの表記が最も多い。それにしてもこのツイート、「バーチャルYouTuberって何?」という一発目から本質的なツイートだから好き。

 

・2016/12/26:「ヴァーチャルYouTuber」初出(07:54)。
https://twitter.com/RyoGibi/status/813156104981004288

 

・2016/12/28:「ヴァーチャルユーチューバー」初出(00:24)。
https://twitter.com/ranboworld/status/813767633686278144
*なぜか「ヴァ」を用いた表記が26日と28日という近い日付に現れる。掲示板やWeb記事などの影響があるか?

 

---【2017】---

 

・2017/05/10:「Virtualユーチューバー」初出(16:31)。
https://twitter.com/core_1214/status/862208384606519297

 

・2017/10/09:「Vチューバー」初出(22:11)。
https://twitter.com/chizulabo/status/917376887936000000
*ねむ氏が2018/04/04に話しかけており、同様の方法で調べた模様。
**ちなみに次の例が、2017/12/20(01:08)、2017/12/21(01:03)と続き、後述する「VTuber」より若干古い。

 

・2017/12/21:「VTuber」初出(厳密には「Vtuber」)(09:47)。
https://twitter.com/31103943/status/943643950220427264
*すでに自然発生していた言葉を、ミキホ氏が拾い上げ伝播していった、という形だろうか。
**「V系のYouTuber」という用法だが、古いものも一応発見した(2017/01/20)。
https://twitter.com/Kaname_Guitar/status/822375283244138497

 

・2017/12/25:「ブイチューバー」「V-tuber」初出(18:59)。
https://twitter.com/aktona/status/945232573218791424
*ハイフン表記の「V-tuber」はTwitterの仕様もあり調査が難しいため、暫定的にここへ加えた。

 

・2017/12/29:「VT」初出?(16:44)
https://twitter.com/hiro_JadeStern/status/946648109181890560
*バイクの文脈での「VT」や、様々な「VT」があるため、検索は困難。上記ツイートのにゃんひろ氏は現在でもVTuberについてのツイートを続けているため、VTuberの文脈での「VT」と判断した。
**「VT」用例はうまく捉えられていないが、下記2例は、2018/01/15-16にされており、若干の拡がりが感じられる。
https://twitter.com/alusna/status/952768876625842176
https://twitter.com/0419ktkbt/status/953158017733685248

 

---【2018】---

 

・2018/01/03:「Vの者」初出。
https://twitter.com/srhi666X/status/948409332810489856
*番外編的な用法。「Vの者」にはビジュアル系での用法があるらしく、検索が難しい。このツイートの内容はともかくVTuberを指していることは明確だと判断した。

 

・2018/01/06:「ヴイチューバー」初出。
https://twitter.com/paryan2010/status/949352000960978944

 

・2018/01/25:「V者」初出。
https://twitter.com/stricfey/status/956351875149803520
*「Vの者」をさらに省略した用法。

 

・2018/03/02:「Vのもの」初出。
https://twitter.com/Hnohanoha/status/969239577075499008

 

・2018/03/10:「ブイTuber」初出。
https://twitter.com/ota_him002/status/972338634341826560
*「VTuber」という音の響きが伝播していった様子がわかる。この用法は数えるほどしかない。
**2019年に入ると、「表記揺れ」への言及も出てくる(2019/01/07)。
https://twitter.com/kitikiti218/status/1082273989114834944

 

・2018/09/02:「ヴイTuber」初出。
https://twitter.com/kyomipire/status/1036200479108128768

 

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★さらに特殊な表記がありましたら、杏子昆布までお知らせください!

 

◆過去ブログについて

 

http://anscombe.blog.shinobi.jp/

 

上記ブログはもう使用しない(メルアド忘れ、パスワード忘れ、面倒くさい、はてなブログを使いすぎてる、Twitterのプロフィールを書き直したい、などの理由)。

 

しかし内容としては、拙いながらも「ギャルゲOPを批評する」という、かなり珍しく、かつ挑戦的な内容であるため残しておきたい。また、興味が復活してきたら上記ブログから自己引用しつつ、また論を組み上げていけたらなと思う。

 

上記批評について、現時点でのコメントをしておこう。
上記批評には、当時の読書として鷲田清一メルロ=ポンティといった現象学に関わるものを摂取しており、それらの影響が色濃く出ている(現象学的アプローチ)。
現時点での私の意見としては、①映画理論的アプローチと、②歴史的アプローチ、この両者からギャルゲOPを捉えていく、といったかなりベーシックな方法をまずは適用していくのが重要なのでは、と感じる。「古典的ハリウッド映画の特徴」「構図」など、まずは形式的な方法を適用することで、既存の作品との繋がりや差異についても明確になる。
その点、上記の批評では現象学的アプローチという少々挑戦的な見方を採用しており、結果的に伝わりづらくなっていると考えられる。

 

以上のような反省をふまえ、またどこかのタイミングでギャルゲOPについて語っていきたいと思う。

◆周防パトラの作詞センス①

*周防パトラの楽曲を聴くと作詞のセンスに脱帽するものが多いので、どうにか言語化したいと思い書き始める。とりあえず3回に分け、3曲を分析していく。

 

①2018/07/27:あいあむなんばーわん!パトラちゃん様!

https://youtu.be/71D8RTud9XU

 

主従関係を歌うアニソン・キャラソンは今までもあった。たとえば、「スキ?キライ?スキ!」(ルイズ)、「だめ!」(三千院ナギ)、「ひれ伏せ愚民どもっ!」(IOSYS)など。時代を感じるし、釘宮理恵率が高いのはパトラとの関係性を考える上で決して偶然ではないのだが、ここでは言及しない(知りたい人はリプ等でお知らせください)。ともかく、これらの楽曲に共通するのは「歌い手が優位に立っている(立とうと試みている)」という点である。主従関係は一方向であった。


上記のパトラの曲では、主従関係が一部逆転し双方向になっている。サビで「しつけがなってない主人はあたしよ」と歌うように、様々な禁止を言いつける飼い主は、つねに犬に拘束されている。犬の視点を常に観察することでしか、「よそ見」をしているかどうかは把握できないからだ。このとき、主従関係は鮮やかに逆転している。その結果、楽曲全体としてみたときに主従関係は双方向に変化する。初見では一方向の禁止に見える歌詞の内容が、すべて逆転したものに感じられる。


またパトラの表現は、10年以上前のアニソンより直接的でポップなものになっている。ナギの「だめ!」では、外面は「手をつなごう」という言葉を言うにも勇気が必要であること、その内面では「いっしょがいいんだ」と歌われており、内面と外面のギャップが鮮やかである。教科書的なツンデレである。対してパトラは、曲の最初では「ツン」らしい言葉があるものの、サビで「結局かまってちゃん寂しがり屋なの」とあっさり認めてしまう。外面/内面という差異・奥ゆかしさ(深さ)が消え、よりポップなキャラクターを強調している。曲調も相まって、ツンデレというよりもデレデレに近く感じられてくる。


このように、この楽曲は従来のアニソンの文脈を踏襲しつつも、①主従関係の逆転・双方向性、②ツンデレとみせかけたデレデレ・ポップで直接的なキャラクターを表現している点で、独創的なものである。

◆ヒカキン研究ノート①

*とりあえず時系列順に並べたもの。ヒカキンはほとんどのアカウントを消さずに残しているので、かなり偉いと思う。

*2020/05/12~15大幅加筆。

 

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(・2001/08/26 OR 2001/12/16:「ハモネプ」にてRAGFAIRのおっくんのボイパを見る。)
*2010/09/20掲載の「上越タウンジャーナル」インタビューにて次のように語られている。https://www.joetsutj.com/articles/51734603
「小学6年の頃、ハモネプでRAGFAIRのおっくんのボイパを見たのがきっかけ。とにかく感動したことを覚えています。」
おそらくこの時点では本格的に練習をし始めたわけではなく、あくまで「きっかけ」となった出来事として語られている。

 

・2002/04-2005/03:CMで流れた音源を真似してテープに録音するなどして、ボイパの練習を始める。その際に「レッツアカペラ」と思われるサイトで音源を聴こうと試みている。
https://youtu.be/bECdEQF2SeA
*2015/10/25に投稿された動画。当時の音源の後ろに現在の自分を録音するというエモい内容。正確な日付については、当時のCMなど「日本のボイパ普及史」としての調査が必要になるだろう。
*ちなみに上記動画内で「中学1年のときくらい」とヒカキンは言っているが、以下の記事では「僕は中学2年生から本格的にビートボックスを始めて」とある。
https://froggy.smbcnikko.co.jp/8437/
*また、下記インタビューでは次のような受け答えもしている。
「当時、映像なしで音だけが投稿される掲示板があったんですよ。実家のパソコンが古すぎて、MP3がなかなか再生できなくて困ったのも思い出です(笑)。」
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/10313532/
これが「レッツアカペラ」なのかどうかは不明だが、中学時代からインターネットを用いて、ボイパ音源を聴いていたことがわかる。

 

・2005/04-2007?:ケータイでボイパ用のサイトを作成する?
https://youtu.be/C5wnAL9wntc
*2015/02/09に投稿された動画。年表上では2005/04(ヒカキンの高校入学のタイミング)と記述しているが、下記YouTubeアカウントの作成後かもしれない。また、動画内でMasuoが「中学生時代つくってたね」(1:46あたり)と発言していることから、さらに以前(2002/04~2005/03?)からサイト作成を試みていた可能性はある。

 

(・2005/02/14:YouTubeドメインが有効化される。

2005/04/24:jawed(ジョード・カリム)、YouTubeに最初の動画「Me at the zoo」を投稿する。

2006/03/22[日本時間]:Twitterで、ジャック・ドーシーが最初のツイート。)

 

YouTubeアカウント①:HIKAKIN
https://www.youtube.com/user/HIKAKIN
開設日:2006/12/30

(*2020/05/12追記:他の記事でもあるように、現存する最古の動画以前にYouTubeにアップロードされた動画はヒカキン自身により削除されている。)

 

・2007/06:少なくともこのときまでには「レッツアカペラ」利用開始(後述)

http://let.sub.jp/html/

 

YouTubeアカウント②:HIKAKIN TV
https://www.youtube.com/user/HikakinTV
開設日:2007/07/19

 

・2007/09?:母校での文化祭ライブ
https://youtu.be/tfQKtt_yYLw
*2013/09/09に投稿された動画。収録は同年の09/08。ヒカキンが母校をめぐる内容だが、2007年当時の文化祭でのライブが紹介されている。

 

★2007/09/24:HIKAKIN Beatbox(現存する最古の動画)

https://youtu.be/kjyKUIx3Ou8

 

ニコニコ動画(ユーザー)
https://sp.nicovideo.jp/user/7185785
ID:7185785(SP1) プレミアム会員
SP1:2008/03/05 - 2008/03/31
*ちなみに、2008年3月に高校卒業、上京のタイミングである。

 

・2008/06/24:「レッツアカペラ」内での「レッツアカペラ常連名簿」のプロフィールを登録・更新している。「レッツ歴」を「1年以上」と書いているので、実際の利用開始は2007/06以前とみられる。

 

アメブロ
http://ameblo.jp/hikakin/
アメブロの最古の記事:2008-12-10 01:10:57)
https://ameblo.jp/hikakin/entry-10175962985.html

 

Twitter①:@hikakin
http://twitter.com/hikakin
ユーザーID:130447415
アカウント作成日:2010/04/07
最初のツイート:2010/04/07/18:35
https://twitter.com/hikakin/status/11748071946

 

ニコニコ動画(コミュニティ)
https://com.nicovideo.jp/community/co313576
開設日:2010年04月18日
生放送回数:720回
*断続的に続けていたのは、2010/04/18~2012/05/16まで。(717回/759日=0.944回/1日)

 

★2010/06/17:Super Mario Beatbox
https://youtu.be/LE-JN7_rxtE

 *マリオへの速い反応(2010/06/19/04:10)
https://twitter.com/aratoh/status/16491797619

 

・2010/10/12:コレコレとの絡み。今から考えれば謎という感じだが、当時立ち位置が全く逆であったことをうかがわせる。
「ニコ生コミュ一気に600人以上増えた!w コレコレさんありがとうございました!  さて、長〜い一日が終わりましたzzzz」
https://twitter.com/hikakin/status/27050553623

 

・2011/02/06:つかの間の改名
「Hikakinから開発ヒカルに改名しました!
宜しくお願い致します☆」
https://sp.live2.nicovideo.jp/watch/lv39649270?ref=community

・2011/07/15:そして名前が戻る
「結局HIKAKINに戻しました!
宜しくお願い致しますm(_ _)m」
https://sp.live2.nicovideo.jp/watch/lv56594193?ref=community

 

★2011/07/19:Hikakin's Video Blog Channel Open!!!
https://youtu.be/oWwIX_s_aVw

 

YouTubeアカウント③:HikakinBlog
https://www.youtube.com/user/HikakinBlog
開設日:2013/01/30

 

YouTubeアカウント④:HikakinGames
https://www.youtube.com/user/HikakinGames
開設日:2013/08/17


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◆その他

Twitter②:@HikaruKaihatsu
http://twitter.com/HikaruKaihatsu
ユーザーID:2804140256
アカウント作成日:2014/09/12
*ちなみにセイキンのアカウントもある↓
http://twitter.com/kseiya730
*これらはダミーアカウントかと思われる(用途は不明。そもそも本人ではない気もする)。@HikaruKaihatsu自体は上記アカウント作成前に、しばらく使用していた形跡がある。

・色々なアカウント

http://www.ustream.tv/channel/4892977

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=9952469

http://www.myspace.com/hikakinbeat

◆配信者と「自重のお願い」

*以下の論考は、以下のツイートによって喚起されたツイートに補足したもの。ハッキリ言って私の論点は最初から下記2ツイートとずれているので注意。
https://twitter.com/hololivetv/status/1255769641982410752
https://twitter.com/shirakamifubuki/status/1256068880134365184

 

★要約:視聴者は配信者とともに、対等な立場でコンテンツを作れると考えているが、あるきっかけで不平等が発露することによって、その考えが否定される。

 

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・「あへあへ」については議論をすることが許されておらず、一方的な禁止が言い渡される
⇒1.議論のプラットフォームの有無。このことに関して配信をする、となれば議論の余地がある。その配信が台本を読み上げる類いのものなら、意味はない。
2.禁止の強度。fbkの言い方はそれほど強いものではない。「一方的な禁止」は言い過ぎだろう。しかし上記の1を実施しなければ、一方的にも思えるだろう。
3.「何が問題なのか」がはっきりしていない。具体性がない報告のため、視聴者側も何を禁止しているのかわからない。
(*「主題がはっきりしていない会議に意味はない」という指摘。彼らは「自粛」「自重」を促している。権力を内面化することを求められている。「ご理解ください」「お願いいたします」。一方的な、非対称的な、不平等な方法。)

 

・配信者には不快を一方的に排除する権力がある(そのようなプラットフォームもある)
⇒1.そもそも、配信者はコメントを選ぶ権利がある。ほぼすべてのコメントが公開されているなかで、コメントを選択して読むことが要請される。
(*視聴者が少ない配信者にこの問題は起こり得ない。ほぼすべてのコメントを読むため。IRIAMで視聴者数2桁の配信者を参照せよ。このとき、いわば「直接民主主義」的な形になっている。)
2.ブロックやミュート。これらはボタンひとつで行われる操作である。むろんブロックやミュートするのに議論など必要はない。
(*もし議論をしても泥沼化するように思える。「議論」はどのようにして可能になるのか?ハーバーマス的な問いだが、そもそも議論の枠組みを押し付けるのはオカシイ、というようなフーコー的な反論もありえる。)
(**YouTubeにも利用者をBANする権利がある。このことの検証は利用規約を確認する必要がある。ただし、YouTuberはYouTube側と議論してBANを解除される可能性がある。ここには対象性がある。「配信者と視聴者には契約関係がない」!)

 

・禁止は一方的であり、急に宗教的な(あるいは独裁的な)命令になる(仮言命法であるだけマシだろうか?)。ここには非対称性がある。
⇒1.これは言い過ぎではある。禁止の強度、権力の向きにはバリエーションがある。また、禁止には理由がある。理由に正当性があれば、一方的な禁止も認められるかもしれない。
(*しかし理由について細かく問うことは、あまり期待できない相談ではある。)
2.宗教的な命令と、独裁的な命令は区別されるべきだろう。今の段階では考察を控える(私の知識が足りないため)。

 

・「本来的」には対象性が期待される場であったのではないか、という幻想が相対化される
⇒1.「配信者をコントロールできるかもしれない」という視聴者側の欲望。この欲望は以上述べてきたような非対象性の発露によって否定される(精神分析的に言えば、抑圧される。抑圧されたものはどこに向かうのか?ひとつの答えは、配信者を匿名掲示板で叩く、という行動だろうか)。

【VTuber追い】日刊ホロライブ+にじさんじを活用しよう!


*下記2つの切り抜きアカウントを活用すれば、にじさんじとホロライブの1日を6~7割くらい把握することができる気がする(主観)。
*残りの3~4割に関しては別の観点から追う必要がある。基本は、①配信頻度が高い順+②自分が好きなライバー順。①は重要なのだが、②の観点が無いと辛くなってくる(経験談)。あと、③切り抜き頻度が低い順もかなり大事な観点(ダブり防止)。

 

・ほぼ日刊ホロライブ
https://www.youtube.com/channel/UCkZ8g26jWgbf5q5yqm5AM-w

・猫キャット【日刊にじさんじ
https://www.youtube.com/channel/UCTyTcaONLfLDhltJEEqgdcg

 

*余談:最近、インフラ整備じゃないけど、上記の切り抜きから元の動画に飛べるようになっているし、見所になっているところはコメント欄のタイムスタンプでも確認できる、という形が普通になってきた。これがどのコンテンツにも普及すればなあ……。

「永井先生」をみる①

*ニコニコ動画で「永井先生」で検索し、古い順で並べたものをひとつひとつ見ていき、「系譜」という観点からコメントを付ける。その際、できるかぎり現在のVTuberで当てはまる例を挙げることで、現在との共通点を探る。
*今回は投稿日が2007/03/06の分。

 

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永井先生のうんちコピペ朗読
https://nico.ms/sm797
*最近の漏らす系と言えば某弁護士のMADがほとんどだし、それを連想するが、この永井先生のうんちコピペ朗読も相当面白い。うまく言語化できないが、静かなテンションから猛烈なハイテンションになるギャップが良いのだろう。うんちは時代を超えた共通言語?(実際、うんちネタが流通し始めたのっていつからなのだろう?)。

⇒犬山たまき
https://youtu.be/bzjPM6d_ha8
*2019/02/18。59:00過ぎから一般男性のやつ。現在V界隈でのうんちネタは多岐に渡っているが(でびるARKでの「うんち教」など)、とりあえず漏らしてるやつをチョイス。

 

◆永井兄弟の裏側
https://nico.ms/sm3171
*「配信者あるある」がもうすでに現れている。「裏ではこんなことしてます」と教えてくれる系譜。この切りぬきでは、純朴な視聴者に向けてツッコミを入れている。現在のVTuber界隈だと、裏での仲の良さをわざわざアピールすることもあるので、煩わしいと感じる人もいるかもしれない。案外この永井兄弟のように、アピール後は無言でいるのを想像したほうが面白いのかもしれない。

⇒さくらみこ
https://youtu.be/yx2549fgEyk
*2019/12/10。16:34~。ぺこみこてぇてぇエピソード。ぺこみこはそれほど疑わしい仲ではないので(作為的な仲ではない)、清涼剤として享受できる。

 

◆スロット系
sm4050、sm4171、sm4254、sm4286
*スロットを打つ永井先生。お金を掛けているわけではなく、購入した筐体で遊んでいるだけなので緊張感はなく、漫然とボタンを押し続けている。替え歌に永井先生の性欲というか、素直過ぎるところが出ている(いまどき斎藤さん以外で、こんなに女に会いたがる配信者いるのだろうか)。「変な替え歌作って歌う」もひとつの芸だし、系譜ではある。
*「ギャンブラー」の系譜。本当にボタンを押すだけなので、個人的にはスマホゲーを連想する。そして引きに一喜一憂するVTuberたちを思い浮かべる。実際のお金を使っていることを考えると、どれだけ今の配信者たちが狂っている(感覚が麻痺している)かよくわかる。

⇒御伽原江良
https://youtu.be/iGTJkFpiqy8
*2020/04/06。8:05~猿。10:38~替え歌①。14:12~替え歌②。やっていることが永井先生より100倍過激になっている。人間は脳死すると替え歌をうたいだす動物なのだろうか。

 

永井先生ゼルダ
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm5450
*現在のゲーム実況での鉄板ネタのオンパレード。①ミスから学ばずにミスる、②「状態を保存」を繰り返す(現在はswitchの機能で合法)、③日本語ができない、など。
*個人的には、終盤に永井先生に自信がつき「恋愛もがんばろうって思い始めた」がツボだった。どういうことなん?

⇒でび・でび・でびる
https://youtu.be/8Hl2dZ2l5GU
*2019/05/24。31:45~。どこでもセーブを上書きしてしまうでびる。悲しいね……。