▼最高の音楽2020

 

・2020年に最高だと思った音楽たちを足早に紹介。形式ぐちゃぐちゃ、リンクもないですが備忘録ということでお許しをば。毎年やりたいと言いつつやれてないので、やる気がなくなる前にバッと書きます。

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・大沼パセリ「colors」
言うまでもなくrei sirose版。今年のはじめは精神的に参っていたので、昼にこれを聴きながら都会を徘徊してたのを覚えている。平たく言えば暗い恋愛ソング/アイデンティティソングなので、なぜそのとき助けられたのかはよくわからないのだけど、とにかくrei siroseの歌声の存在感に心をうたれたのだと思う。今でも好きだが、音程のレンジがエグいので歌うのは難しい。

神聖かまってちゃん「るるちゃんの自殺配信」
これも辛いときにとにかく聴いた。ある朝、電車内で中央線かどこかで人身事故が起こり、たぶん自ら命を絶ったそのひとに、めちゃめちゃこの曲を捧げたい気持ちで一杯になったことを覚えている。最近はあまり聴いてないけど、おそらく追い詰められたときにまた力になってくれる曲。そうならないのが一番いいけど……。

・いよわ「IMAWANOKIWA」
今年最大の収穫のひとつが、いよわを発見したこと。ここまで不安定さのなかで芯の通った曲がかける人はあまりいないように思える。そしてただただ単純に音ひとつひとつが聴いてて楽しく、面白い。歌詞もいい:自分の文章で勢い余って引用してしまうくらいには。1枚目のアルバムは人間関係が描かれていた気がするが、最近の曲は別の場所に突き抜けようとしている感じがとてもよい。詞に感じる知性が好き。来年もよろしくお願いします。

・100回嘔吐「NANIMONOにも成れないよ」
ずとまよの楽曲、これいいな~と思うと100%で100回嘔吐編曲だったりするので、調べてみると最高の曲しか書かない人だった。たぶんこの人と好きな曲とか考え方とか似てるな~、と大それたことを直感的に思えるような、親しみやすい音楽。たぶん明るい楽曲に後ろ向きな歌詞というのが、性癖に刺さるのだと思う。特に今回挙げた曲は、しばらく僕の指針になる曲のひとつかもしれない。後ろ向き万歳。

・BLAPPS POSSEの楽曲
最高。とにかくセンスしかない。こういう曲の言語化難しいのだが、手数の多さが本当に好き。さまざまな音楽の要素が混ざりながら展開していく様が、聴いてて飽きが来ない。この感覚、PSYCHIの音楽とも似ている。アプローチの仕方は全然違うけど。こういう曲を見つけることができるので、ディグる作業は定期的にやっていかないとな~、と思う。

・ZOC「ヒアルロンリーガール」
この曲も多くの人が今年ベストで挙げそうな曲。ハッキリ言ってめちゃくちゃ複雑な曲(歌詞と歌声)だと思う。思うけども、普通に可愛らしいアイドル曲でもあるので、そのあたりのバランス感覚に驚嘆する。語りたい気持ちはあるのだが、うまく言葉が見つかっていない。

・emon「どりーみんちゅちゅ」
ちょっと古い曲。これは普通にPiza氏のMMD動画に感銘を受け、ルカってめちゃ可愛くね?と久方ぶりにキャラ萌えをした、というだけ。emonはこれ系の曲をそれほど作っていないが、この曲はシンプルで完成されたボカロ系ポップだと思う。難しいところはないのだが、音作りがめちゃくちゃ成功している。

キリンジ「君の胸に抱かれたい」
完璧な洗練を果たした曲。サビの多幸感がヤバイ。特に語ることはないが、演奏したら能汁が死ぬほど出そうだな~、とかも思う。PVが素敵。

Erykah Badu「Window Seat」
この曲もディグって見付けた重要な収穫。とにかくカッコいい。シンプルなのにオリジナリティが溢れてる感じがよい。サビでフワッと抜ける感じも性癖に刺さる。じっくりと聴くとボーカルのノイズなどもそのまま活かしていたりして、現代の流行りを先取りしてるともいえるかも。PVも色んな意味でカッコいいので是非。

ピノキオピー「ラヴィット」
めちゃくちゃ流行りそう!と思ってそれほど流行らなかった曲。全方位に喧嘩売りそうなめちゃくちゃ皮肉だからか……。僕が女性歌い手だったら絶対歌うぞこれ。楽曲の感じというよりは、普通に歌詞が好きで、自分では珍しいパターン。短いのも◎。

・Ado「うっせえわ」
これを抜いて今年を語れないよな~、という感じの曲。最初なんとなく避けていたのだが、ピアノVer.を聴いてから原曲を聞き直したことを思い出す(今月の頭くらい)。どうやって歌うんだ?と思ったが、デスボイスの練習を平行してやってたお陰でやり方を理解する。けっこうこの曲を通じて自分の引き出しがめちゃくちゃ多くなった気がする、感謝。Adoから学ぶことが死ぬほど多いので貪欲に吸収していきたい……。

BUMP OF CHICKEN「新世界」
この曲もとにかく多幸感がすごい。PVも好き:自分がおねショタ好きであることに自覚的になれる。誰かフリクリ(旧)でMADを作ってくれ。シンプルな歌詞+曲だからこそ、みずみずしい感情を思い出すことができる。

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・おわり。①メンヘラオタクっぽい選曲に、②謎に尖った楽曲が入り、③多幸感に弱い、という感じ。今回入れなかった曲を含めても、大体そういう傾向になると思う。来年も最高の曲にたくさん出会えますように。
寒いので「クーネル・エンゲイザー」でも聴いて世界の終わりに思いを馳せ、暖かくして寝ましょう。